“サブスクリプション”の普及

“サブスクリプション”形式の販売方式が一般的になり
自動車や家電などの大型消費財だけではなく、スーツやバッグ、
飲食、映画、ドラマ等のコンテンツまで広がり始めています。

数年前、オートデスク社(アメリカ)ラスベガスカンファレンスでCEOが
「これからはサブスクリプションだ!」
「我々は全てのツールをサブスクリプションにする」
と自信満々にプレゼンテーションをしていたことを思い出します。

正直、想像していた以上の速さで浸透しているのには驚きです。
これもスマートフォンのアプリとの相乗効果も大きいのでしょう。
所有から利用への移行で、モノを有効活用することは環境問題の改善にも繋がっています。

既に日本を代表するメーカーは企業ビジョンを大きく転換しています。
 トヨタは“車を作る会社”から“モビリティカンパニー”へ
 パナソニックは“くらしアップデート業”へ
簡単に言えば都度単発で行われてきた「もの売り」から、
継続的な「コト売り」に変えて行きますよということだと捉えています。

こうした流れは私達の位置する生産財業界にも大きな影響を及ぼすのではと考えています。
だが、心配や不安はありません。私達は先人から学びを得ています。
近江商人の「三方良し」の考え方『売り手によし、買い手によし、世間によし』がサブスクリプションの原点であり
その上に顧客、社会との良好な関係を長期的な視点で捉えることが必要だと思います。