始まり

今年も桜の開花が始まりました。
桜の開花と言えば思い出されるのは始業式であったり入社式であったり
と何か始まりを意味する印象が強いと思います。

始まりと言えば西暦607年に日本で最初に成文化された聖徳太子が作ったとされる17条の憲法があります。

その第一条は、よく知られている通り
「和をもって尊しとなす」が有名で「とにかく角を立てないで仲良くしなさい」という
教えだと理解していました。

しかし本来の主旨は私たちが思っているのと大きく違っているようです。

人はえてして派閥や党派などを作りやすい。そうなると偏った、かたくなな見方にこだわって他と対立を深める結果になる。そのことを戒めているのだ。 それを避けて、人々が互
いに和らぎ睦まじく話し合いができれば、そこで得た合意は、おのづから道理にかない、何でも成しとげられる-というのだ。
ただ「仲良く」ということではなく、道理を正しく見出すために党派、派閥的なこだわりを捨てよ、と教えているのだ。

が主旨だそうです。(WEB参照)

会社に置き換えて見ますと
組織には効率的に仕事を進めるためには専門的に行う部署が必ず必要です。
しかし、その部署が部署最適で仕事をすると部署間で対立がおきて全社にとっては大きなマイナスになってしまいます。

当社も職種が営業、技術、CSと3セクションがあり三位一体を基本思想においた行動を
促していますがセクション最適で考えて行動している時があります。
いにしえの時代からの教えは少し文字を置き換えて考えれば現在においても未来においても十分に通用します。
国であろうが会社であろうが学校であろうが人の集団となれば最も一番大切なことが、
この第一条だと思います。

桜の開花に因んで良い学びができました。