社長ブログ

【時代の転換点】エンタメが自動車を超えた日。日本の産業構造に起きる地殻変動とは?

最近、日本の株式市場で「えっ!」と驚くようなニュースがありました。
それは、エンタメ系の主要な会社9社の時価総額が、自動車メーカーの主要9社の時価総額をついに追い抜いたという話。これってただの一時的な株価の変動じゃないんです。

これまで日本の経済をずっと引っ張ってきた「モノづくり」の代表格である自動車産業を、ゲームやアニメといった「コンテンツ」を扱うエンタメ産業が上回ったということ。これは日本の産業構造が大きく変わる、まさに時代の転換点かもしれません。

なんで、エンタメ企業の時価総額がこんなに上がってるかというと、まず一つは世界中でデジタル化が進んで定額制サービスも当たり前になったからです。映画や音楽の配信、ゲームのダウンロード販売など、デジタルコンテンツは国境関係なく一瞬で届けられるようになりました。おかげで市場がすごく広がったんです。毎月お金を払うサブスクモデルも、会社にとっては安定した収入源になるから強いですよね。

もう一つの理由は、知的財産(IP)ビジネスがめちゃくちゃ儲かること。日本のゲームやアニメって、世界中の人たちに大人気ですよね。このIPをベースに、映画やグッズ、テーマパークなんかに展開していくことで、すごいお金が動くんです。一度作れば、その価値をずーっと使い続けられるから、利益が出やすいのが特徴です。
さらに、関税がかからないっていうのも最強なんです。自動車産業って、貿易のルールとか関税の影響を大きく受けますが、デジタルコンテンツには基本的に関税がかかりません。世界経済が不安定な今、「関税なし」っていうのは投資家から見てすごく魅力的に映るわけです。

一方で自動車業界も今、大変な時期を迎えています。電気自動車(EV)への切り替え、自動運転の技術開発、部品の調達の仕方まで、乗り越えるべき課題が山積みです。とはいえ、日本が長年培ってきた高い技術力やブランド力は、まだまだ世界トップレベル。この強みを活かして新しい技術やビジネスモデルを作っていければ、再び日本の中心的な産業として輝きを取り戻す可能性は十分にあると思います。

エンタメ産業の成長は、日本の経済が「モノ」から「コンテンツ」へとシフトしている流れを象徴しています。これは、日本経済が新しいステージに向かっている、いい兆候だと捉えることもできますよね。これからは、それぞれの産業が持つ強みをどうやって組み合わせていくかが重要になるでしょう。例えば、車のデジタルメーターに日本のエンタメコンテンツを映し出したり、VR技術で新しいドライブ体験を作ったり、両方の業界が協力することで生まれるイノベーションに期待したいです。

エンタメ産業が日本の主要産業としての地位を確立し、自動車産業が新しい時代に合わせて進化していく。
この二つの流れが、日本の未来を作っていくのかもしれませんね。