欧州国際工作機械見本市(EMO2011)を視察

先日、欧州国際工作機械見本市(EMO2011)を視察できる
チャンスに恵まれ、ドイツのハノーバーへ行って来ました。

事前にインターネットで確認したハノーバーの気温は15度~20度と
少々寒いとの情報でしたが、実際には快晴で視察するには最高の
気候でした。


快晴のメッセ会場

メッセ会場は世界一の広さで、なんと東京ビックサイトの6倍強!
しかも27ホールもあるそうです。

さすがに世界一広いだけあって
日本の展示会では”狭い通路に人で大混雑”といった感じですが、
EMOでは通路も広く、来場者が多いにも関わらず、人とぶつかる
ことも少なく、見学しやすい環境でした。


メッセ会場は、ほんとに広かったです。

欧州のマシンメーカーの印象です…。

性能や機能は視察では分からないのでコメントはできませんが
外観は洗練されたデザインや色使いで構成されていました。

こんな洒落たマシンが入る工場…
デザインスタジオを大きくしたような工場ならベストマッチしてカッコイイですね!


最新のDOOSAN製 複合旋盤

これからのものづくり企業、特に中小企業は企業ブランドを
高めるためにデザイン力も重要です。

製品のデザインだけでなく働く環境全般にデザインを意識した
取組みをしていけば、社員の意識改革から成長にも繋がるの
ではないかと思いました。

ただ、ひとつ残念なことは、今回CAD/CAMなどの生産支援システム
エリアでは、新製品や新技術の大きな変化が感じられませんでした。

そのせいかどうかわかりませんが、来場者が少ないような印象です。
(累計では多かったかもしれませんが…)


CAD/CAMブースにはあまり人はいませんでした。

また日本のマシンメーカーの方に聞いた話ですが、
今回のEMO2011は、中国からの来場が期待していたよりも
かなり少なかったとのことです。

確かに会場で中国語が飛び交っていた印象はなかったように思います。

金融引き締めから設備投資が抑制されているためらしいですが、
それでも世界一の購買国であることは揺るぎない事実です。

全体の感想としまして…。

マシンもCAD/CAMも新製品は5軸加工や複合加工への対応で、メーカーは
マシンやソフトは作れてあたりまえ。
今後は、より高性能・高精度の競争に移行しているように感じ取れました。

要はマシンさえあれば、世界中どこでも高度な加工ができることになります。

我々のように国内でマシンを販売する側も、より高度で複合的なスキルを
身につけていかなければ、グローバルな競争に生き残っていけないのでは
と、今回のEMO2011で改めて認識いたしました。