「1%の法則」からの学び

別名「マージナル・ゲインの法」からの学びを紹介したいと思います。

ロードレースで有名なチーム「イネオス(旧名チームスカイ)」は、過去4年連続で
世界最大の自転車レース「ツール・ド・フランス」を優勝している伝説のチームですが、
それ以前は弱小チームで有名な存在でした。
ところが、デーブ・ブレイルズフォードがチーム監督に就任した際、
「5年以内に我々はツール・ド・フランスで優勝する」とありえない宣言をしました。
このチームは、何しろ過去76年間の歴史でメダルを獲得したのは、金メダル1つだけだからです。

ただ、当の本人はMBA過程で習った「1%の法則」を使えばチームは劇的に変わるとわかっていたようです。
具体的には、目標を結果につながる要素に分解した上で、1%の改善を毎日続けると、
1年後には約38倍の結果につながるという理論です。
逆に、さぼり続けた場合も数式で表すことにはビックリです。

下記は、継続した場合と、さぼり続けた場合の違いを数式で表したものです。

仮に自分の状態を1で表した場合に、1.01という努力(1%の向上)を積み重ねると1年後には、
1.01×365乗=37.7834
約37.8という結果になり、元の1よりだいぶ大きな値になります。

逆に さぼり続けて0.99(1%の低下)を積み重ねると
0.99×365乗=0.02551
という結果になり、元の1よりも小さな値になってしまいます。

成功というと運がよかっただけのイメージに捉えられがちですが、
こうして経営理論として数字で表すことができるんですね。

明確な目標と分解、そして毎日1%の努力を積み重ねる大切さを理解すると同時にさぼり続ければ、
大変な事態に陥るという怖さを改めて実感しました。