最近、私たちの周りってすごく変化が激しいと思いませんか?
新しい技術がどんどん出てきたり、外国との関係が少し複雑になったり、私たちのお金に関する仕組みも「え、大丈夫かな?」って思うことありますよね。もしかしたら、この先どうなるんだろうって、少し不安を感じている人もいるかもしれません。でも、こんな時代だからこそ未来を考えるためのヒントってすごく大切だと思うんです。
そこで今回は、きっとあなたの役に立つ2冊の本をご紹介しますね。
まず一冊目は、世界中で称賛される投資家のレイ・ダリオさんが書いた『世界秩序の変化に対処するための原則 なぜ国家は興亡するのか』です。彼、なんと500年もの世界の歴史をじっくり調べて、「国が強くなったり弱くなったりするのは、実はいつも同じようなパターンがある」ということに気づいたんです。ダリオさんによると、国が栄えるか衰えるかには、**教育や新しいアイデア、お金を稼ぐ力、借金の多さやお金持ちとそうじゃない人の差、国の中の争いや外国との戦争、そしてその国のお金の力(世界のどこでも使える強い通貨か)なんかが関係しているって教えてくれます。
この本を読むと、目の前のニュースに一喜一憂するんじゃなくて、もっと大きな歴史の流れの中で「ああ、今の私たちはこういう場所にいるんだな」って、客観的に考えられるようになりますよ。
次に二冊目は、国際関係に詳しい斎藤ジンさんの『世界秩序が変わるとき 新自由主義からのゲームチェンジ』です。この本は、「冷戦が終わってから、世界を動かしてきた『新自由主義』(国が経済にあまり口出しせず、会社や個人が自由に競争する考え方)が、もうそろそろ限界なんじゃないかな?」って問いかけています。
そして、「これからは、新しい世界のルールが必要なんだ!」って、力強く訴えているんです。
斎藤さんは、新自由主義にも良い面はあるが、それによりお金持ちとそうじゃない人の差が広がりすぎたり、民主主義が少し危なくなったり、国の力が弱まったりしたと言っています。だからこそ、こんな状況を変えて、みんなが暮らしやすく、長続きする社会を作るためには、国が経済に任せるだけではなくもっと積極的に関わって社会を安定させる「ゲームチェンジ」(やり方を変えること)が必要だと教えてくれます。
具体的には、ものづくりの流れを見直すこと(安さだけでなく、何かあった時に困らないようにすること)、地球温暖化のような環境問題にみんなで協力すること、そしてGoogleやAmazonのような大きなネット企業に対するルール作りなどが挙げられていますね。
今回ご紹介した2冊は、見てきたように視点は違うけれど、「今、世界は大きく変わってるんだよ」っていう共通のメッセージを伝えてくれています。
レイ・ダリオさんの本は、歴史の大きな流れを見て「全体を広く見渡す目」を斎藤ジンさんの本は、今の経済の仕組みの問題点と新しい社会のあり方を考える「細かいところを見る目」を与えてくれるんです。
この先の見えない時代を生きる私たちにとって、この2冊は、「どう考えたらいいんだろう?」「どう行動したらいいのかな?」って迷った時に、きっと助けになる大切な「地図」になってくれるはずです。
未来をただ心配するのではなく、変化の兆候をいち早く見つけて、新しい可能性を探すきっかけとして、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか?
きっと、「世界がどう変わっていくのか」を読み解く最初の一歩になりますよ。