「準備力」なくしては勝負に勝てない!

先日、スポーツジャーナリストの二宮清純さんの講演を聞く機会を頂きました。
講演のテーマは、『勝者の思考法』です。今年のワールドカップサッカーでの日本チームの勝因はズバリ「準備力」にあったというのです。それまでの日本チームはワールドカップで一勝もしたことがなかったのです。新しい公式球に慣れるために、いち早くJリーグで使用することを決めたことによる「準備力」が勝因の一つだったというのです。他国は新しい公式球になれるのに随分苦戦したようです。その他にもオリンピックなど大きい大会で勝ったアスリートは努力と運だけではない。事前の「準備力」の差で結果が大きく変わることを講演して頂きました。

日本の職人の世界でも大工さん達から生まれてきた言葉に、「段取り八分の仕事二分」が言い伝えられています。つまり「大工仕事の8割(はちぶ)は、段取りで占められ、残りの2割(にぶ)程度が実際の大工作業になる」とした仕事に関する教えだそうです。大工仕事だけに限らず、どんな仕事を進めるにあたり、事前の準備がとても重要であり、事前準備の良し悪しが、仕事の出来栄えや作業効率に大きく影響するものです。

私たちの仕事に置き換えると、ギリギリに仕事を開始して時間がないからと準備も疎かに本番に挑んでしまいがちです。そんな時は殆どが失敗するか競合に負けています。要するに勝敗は最初から決まっているんですね。日本も底ばい状態が続いており全く先が見えない状態ですが、今こそ準備(段取り)力を試させている時であることを認識してコツコツと地道な準備(段取り)を続ける必要性を再確認しました。