全体最適を考える

国内製造業は人手不足を背景にロボット導入による自動化が加速しているようです。
ところが加工現場以外の部門は自動化が進んでいないのが現状ではないでしょうか?

金融機関や保険会社では、伝票作成・請求書発行などの事務作業を自動化させるRPA(Robotic Process Automation)を積極的に導入しているようですが
製造業では「どこから改善すればいいのかわからない…」と手付かずのところが殆どだと思います。

私はこうした時こそ、エリー・ゴールドラット博士のTOC理論の活用が有効だと考えられます。
TOC(Theory Of Constraints)とは、利益向上のための改善をボトルネックの改善に限定する理論です。

部品加工におけるボトルネック(改善点)のひとつは測定作業ではないでしょうか。
非効率で生産性の悪い測定作業を自動化することで非常に高い効果を得られます。
さらに「測定データからの検査レポート自動化」ができれば、さらなる利益向上が見込めます。

今後は自動化の簡単導入・簡単操作・低価格化が進んでいくと思われます。
自動化による改善の裾野がさらに広がっていくのではないでしょうか。