ドンキの強み

ドン・キホーテやユニーを傘下にもつパン・パシフィック・インターナショナルHDは、
2021年6月期も増収増益の予想とのことです。
予想通りなら創業から続く、31期連続増収増益になるようです。

ドン・キホーテと言えば日用品、電化製品、ブランド品などの雑多な安い商品を所狭しと積み上げて、
手書きのポップで客を引き付ける店頭陳列が有名ですよね。

メディア では、その「アミューズメント性のある店づくり」が強みのように紹介されることが多いようですが、それを他の企業が同じようなレイアウトで真似しても決してうまくいかないと言われています。

何故なら創業時から貫かれている「大手の真似は絶対にしない」という精神から、
売り場の担当者に仕入れから陳列、値付け販売までの大部分を権限移譲する仕組みが根付いていることが
真の強みとなっているそうです。
従業員にとっては、結果を厳しく求められるが、評価としてきっちり反映される仕組みとなっているようです。

2019年に子会社化したスーパーのユニーがかなり業績貢献したのは、ドン・キホーテで確立された人材マネジメントが大きな効果を発揮した結果だろうと思います。
コロナ後の経済はK字型となるのは確実であり、こうしたドンキの強みを学ぶことは重要なことではないでしょうか。