キャッシュレス化とペーパーレス化が生産性のバロメータ

海外に出る時はいつも訪問国の通貨へどのくらい換金しようか?と悩みます。
最近はキャッシュの出番がとても少なくなり、無理してキャッシュで支払って小銭が溜まってしまうことが増えたためです。

ところが日本はどうでしょうか?
交通機関では、多くのタクシーではキャッシュしか使えず、電車やバスも専用プリペイドカードまでの対応がほとんど。食事・買い物でもキャッシュしか使えない店がまだまだ多いのが現状です。

展示会での印刷物の扱いにも違いを感じます。

入場の際、海外では自前で印刷した入場証をバーコードリーダーでチェックし、入場後にその紙をカードホルダーへ入れます。
日本では入口で多くのスタッフが名刺を2枚を受け取り、印刷した入場証に名刺を貼り付けカードホルダーへ入れる作業を行います。
また、カタログを受け取る場合、海外では興味を持った製品1枚のみを渡されることが多いですが、日本では会社案内から取扱い商品全てのカタログを渡されます。仮に同じ数の出展ブースをまわったら、日本の展示会では3~5倍のカタログ量になるのではないかと思います。

改めて日本はキャッシュレス化やペーパーレス化が非常に遅れていると感じます。

なぜでしょう? 理由はいろいろあるとおもいますが、私自身に置き換えて考えると「不安」が根本にあると思います。

しかし、今後、生産性を高めるためには「人の動き」を最も価値を生み出せるところへ変えて行かなければいけません。

料金を受取るための時間を削減しコミュニケーションをとる時間へ変える
印刷・製本に掛かる時間を削減しディスカッションをする時間へ変える

レス(less より少なく)するところとモア(more より多く)するところを再配分することです。それによって創造的な時間が増え、より付加価値が高い製品・サービスが生まれ結果的に高生産性に繋がることでしょう。