高インフレ時代を迎えて想うこと!

投資の神様と言われるウォーレンバフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが、
米ヒューレットパッカード(HP)に約5300億円の大型投資をしたというニュースが4月19日の日本経済新聞に出ていました。

HPと言えば、2011年頃に競争激化による低収益で株価低迷に陥ったことから、
収益性の低いパソコン事業から撤退する噂が飛び交っていました。
あれから約11年後、徹底した投資哲学を持つバフェット氏がなぜHPに投資したのかと大変興味をもって記事を読みました。

記事によると、キャッシュ創出力が2倍以上と大幅に高まっており、
競合のデルやゼロックスを上回って推移しているようです。
その理由は、事務機の会社からサブスクリプションやサービス主体の会社へと変革しているからとのこと。
それならば、競合も同じことを行っているのでは?と思うのですが、
「先行するHPが優良顧客を囲い込んでいる」ことが優位性につながっているのだそうです。

このニュースは、私達にとっても参考になるのではないでしょうか?
今、アメリカは約8%という驚異的インフレに見舞われています。
※すべての物が1年で平均1割近く値段が上がるペース
そうした中でも成長して行くには、サービスを主体にしたビジネスへの転換が欠かせないことを
意味しているのだと言えます。
変わって日本では、サービス=無料と捉えてしまう感覚が長年の体験によって刷り込まれています。

そのため、どうしても物の値段だけで判断しがちです。
例えば、「だんだんと値下げするだろう」「価格横這いが当然だろう」など…
しかし、よくよく考えれば、モノは技術開発投資によって大きく機能が進化しているし、
それを使うことでユーザーの自由時間も増加している訳ですよね。

更には、有償サービスによって初期導入コストが大きく下がっていることも見逃せないメリットです。
ユーザー自身の生活が生産性向上につながることは、ちゃんと付加価値として理解し、
社会的な合意形成をしていくことが、これからの日本全体の最適化に必要なことだろうと感じさせられました。

参考サイト : 「ウォーレンバフェット氏が説く26の投資哲学」
https://www.idaten.vc/post/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%90%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%88%E6%B0%8F%E3%81%8C%E8%AA%AC%E3%81%8F26%E3%81%AE%E6%8A%95%E8%B3%87%E5%93%B2%E5%AD%A6